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ARDUINO FOR HAM RADIO :: RTTY


VARIOUS CODES ON THE WEB

WEB上にはRTTY関連のスケッチやライブラリを公開している人がたくさんおられます。

参考のためにいろいろ試しています。
Tim Zaman RTTY

** Tim Zaman (ASCII-7) **

オランダのZaman氏のライブラリ。テレメトリー用途でかなり多くの人が活用されているようです。

本来、ASCII符号ならUARTシリアルの出力そのまんまなので、特にライブラリは必要ないはずですが、無線に適した50baudというスピードが、UARTでは「遅すぎて」設定できないのです。

[Radio] RTTY Library for Arduino
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RTTY.h

新しいIDEでは"WProgram.h"を"Arduino.h"に変更。
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RTTY.cpp

ここ重要。

※公式のリファレンスによりますと"delayMicroseconds()"に設定してよい最大値は"16383"となっています。
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RTTY.pde(サンプルスケッチ)

"#include <rtty.h>"から"#include <RTTY.h>に変更。
TEST CIRCUIT

TEST CIRCUIT

動作TEST


FLDIGI SETTING :
  • ASCII-7
  • NON PARITY
  • 1 STOP BIT
  • 50baud
  • SHIFT 425Hz
KG4SGP RTTY

** KG4SGP (BAUDOT) **

アメリカのKG4SGP局のスケッチです。アマチュア無線のビーコンなどに使えるでしょう。

arduino-rtty

動作TEST


PWMを用いてサイン波を出力するコードのはずですが実際には矩形波が出ています。どこか修正が必要なのかもしれません。
M0UPU RTTY

** M0UPU (ASCII-7) **

UKのM0UPU局のスケッチです。気球などを飛ばす際のテレメトリー用として最適です。

CRC-16チェックサムを付加してエラーチェックする機能が興味深いです。

Linking an Arduino to a Radiometrix NTX2B Transmitter / Part2 - RTTY

動作TEST


FLDIGI SETTING :
  • ASCII-7
  • NON PARITY
  • 2 STOP BITS
  • 50baud
  • SHIFT 425Hz
VU2ESE RTTY

** VU2ESE (BAUDOT) **

インドのVU2ESE局のGPSビーコンとRF発振回路の作例です。

私自身はGPSモジュールを初めて購入したので、いろいろと勉強になりました。

Simple RTTY Transmitter with Arduino
QLG1 GPS kit

GPS MODULE

大きな基板のGPSモジュールは"QLG1 GPS Receiver kit"という高感度タイプのGPSですね。

※感度にこだわらなければ国内で入手可能な一般的なものでOKです。私は秋月電子の小型モジュールで動作確認しました。(動画参照)
GitHub Picotracker

GPS LIBRARY

GPSライブラリは記事内で特に明示されていませんが、スケッチ内の関数名や変数名から推察するとEA5HAV局の"trackuino"系のものでしょう。

※今回は"ok1cdj / Picotracker"より"gps.h"及び"gps.cpp"のみをコピーして使用しました。
Modify

スケッチの改良

サンプルスケッチを動かしてみると緯度経度は正しく取り出せているのですが、シリアルでモニターした時のデータに乱れがあります。

これは少しコードを追加してやると解消されました。

動作TEST

KK5JY RTTY Modem

** KK5JY (BAUDOT/ASCII) **

アメリカのKK5JY局のコードです。

外部のデモジュレーターを使わず、ARDUINOで直接オーディオ信号を処理する機能を持っています。

他にも、5連LEDのチューニングインジケーターを装備していたり、なかなか意欲的で興味を引く作品です。

RTTY Modem

※このプロジェクトは"ARDUINO"よりもパワフルな"Teensy"ボードに移行して、"HF Modem Version 2.0"としてさらに改良されています。
compiling error

IDEのバージョン

"1.0.x"や"1.5.x"など、古いバージョンのIDEではコンパイルが通らないみたいなので、新しい"1.8.x"系を推奨します。

Older IDE like "1.0.x" or "1.5.x" may cause compiling error. So, newer IDE "1.8.x" is recommended.

動作TEST(受信1)

まずMMVARIから直接送り込んでみた信号は綺麗にデコードしました。

動作TEST(受信2)

"WebSDR"経由でドイツの気象局"DDH47"を受信してみました。後述の調整により良好にデコード出来ました。
Modify

"Baud Rate"セッティングのクセ

これにはちょっとハマりました。

DDH47は実際には50Baudで送信されているのですが、少し小さめの値をセットすると劇的にデコード率が上がりました。

Although the real baud rate of DDH47 is 50, a bit smaller value seems to work much better.

バッファアンプの出力

バッファアンプの出力は一度オシロで確認することをお奨めします。

感覚だけできっちり0-5Vの枠に収めるのは難しいと思いますし、なにより回路の動きがよくわかります。

動作TEST(送信)

MMVARIで確認できました。