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50MHz AM


自作送信機

10mW送信機

10mW送信機

FCZ研究所(キャリブレーション)の「出力10mW 50MHz AM送信機」です。

50.620MHz A3E 10mW


受信機

AOR AR-1500

AR-1500

50MHz帯ではヤフオクで仕入れた「AOR AR-1500」と組み合わせることにしました。


10mW送信機の実力

50MHz TX

初の交信成立

作製後しばらく交信実績のなかった50.620MHzの10mW送信機ですが、2013年5月の3エリアAMコンテストで2局と交信出来ました。

アンテナは地上高15メートルのモービルホイップ、吹田市常置場所からの運用です。
JA3XQO/3

JA3XQO/3

JA3XQO/3局は茨木市の竜王山移動、当局とは完全見通し状態で好条件ですが、距離は13km程度あります。記念すべき第1号QSOです。
JF3BDN

JF3BDN

JF3BDN局は神戸市灘区の常置場所、8エレビーム、距離は27km-28km程度あります。

当局から見ると神戸方面は小高い丘の向こう側になり、見通し状態ではありません。この条件で10mWの電波が到達するというのはちょっとした驚きでした。

相手局のFBなアンテナに助けられた部分も大きいですが、「10mW=ワイヤレスマイク、オモチャ」という認識は変えなければいけません。


10mW送信機、注意点など

付属のコンデンサマイク

付属のコンデンサマイク

赤色のマーキングなのにGND、まぎらわしい。逆付けすると非常に浅い変調になります。よく見るとGND側は筐体とつながっています。
KENWOODのハンドマイク

KENWOODのハンドマイク

キット付属のマイクエレメントを使用する場合、ハンディタイプの仕上げとなりますが、個人的にはハンドマイクを使用するスタイルが好みなので、KENWOODのハンドマイク(SMC-32)を使用出来るようにしました。

SMC-32内部のマイクエレメントはコンデンサタイプなので回路の改造は一切必要ありません。ステレオミニジャックのMIC端子を設けるだけです。


アンテナ取付部の工夫

アンテナ取付部

手すり巻き付けアース

モービルホイップをベランダに取り付ける場合に、アースをどうするかという問題ですが、意外と簡単に解決できます。

写真のように手すりに薄いアルミ板を巻き付けるだけでOK。7〜50MHzまでSWR良好。

ヒントになったのはモービル用の「マグネットアース」、目から鱗。塗装をガリガリ削る必要はないのです。

基台は2mm厚アルミ板とUボルトで自作。


10mW送信機の実力

50MHz TX

100km達成

2013年5月26日、双方とも山岳移動という好条件の中ですが、到達距離が100kmまで伸びました。

小学生のころに遊んだ「FMワイヤレスマイク」では350mの大記録を持つ私ですが、あの時と何が違うのか?

きちんとマッチングの取れたアンテナ、高性能の受信機、あと空気が薄いから?無線の神様?

50.620MHz A3E 10mW
MAP

JJ5EQW/5

JJ5EQW/5局は徳島県勝浦郡移動、FT-817とDP、グランドウェーブの安心感もあって30分程度ゆっくりとQSOが出来ました。


10mW送信機の底力

50MHz TX

900km達成

2013年6月2日、強力なEスポ伝搬により到達距離が900kmまで伸びました。

「水晶発振の実験」レベルの装置から日本中に電波が届いてしまうなんて不思議な感じですね。

吹田市常置場所より、いつものモービルホイップにて。

50.620MHz A3E 10mW
MAP

JR8DAG/8

JR8DAG/8局は北海道亀田郡七飯町移動、QRP(0.2W)、QRP運用の第一人者ということもあって、ぎりぎりの電波を何とか拾って頂きました。


QRPパワーメータ

QRPパワーメーター

CalKit No.206の

みなさんお馴染みのやつです。Lo(100mW)レンジがとっても貴重。
QRPパワーメーター 内部

完成内部

1時間程度の作業です。
QRPパワーメーター 外観

完成外観

ケースは穴あけ加工済みで簡単です。
QRPパワーメーター 校正

校正

12V直流電源と1kのVRで「2種類の基準電圧」を作って校正します。
QRPパワーメーター テスト

テスト

今まで確認手段のなかった10mW送信機のパワーを測ってみました。10mWでした!

メーターの目盛りは[dBm]表示と[mW,W]表示の好きな方を選べます。写真では10dBm(=10mW)となっています。