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7MHz 10Wリニア


Ramsey Electronics QAMP40C

QAMP40C アメリカ製のキットです。INPUT 1Wに対しOUTPUT 10W程度、MAXで20W出せるようです。

アメリカのオークションサイト"eBay"にて$44.95+送料$24.15で購入しました。eBayでは日本で入手困難なQRPキットがいろいろ出品されています。

当面はQP-7とこのリニアで7MHz RTTYの10W運用を目指してみたいと思います。RTTYオンリーならばリニアである必要はありませんが、将来的にはSSB機も挑戦したいと考えています。
QAMP40C 放熱板

付属の放熱板

QP-7の放熱板2個分の大きさで最大10W受け持ち、大丈夫か??全然大丈夫じゃないようです。

アメリカ人たちのレビューをちょっと読んでみると「最初のキーダウンで飛んだ」とか「最初のQSOの途中で死んだ」とか・・しかし「2年動いたよ」という人もいます。放熱さえなんとかすれば回路的には問題なさそうです。

放熱板、入出力のピンジャック、プラスチックケース、これらはオマケの扱いで、組み込み時のパーツは各自で用意するのが正解でしょう。
QAMP40C パーツ

部品チェック

日本製より若干アバウトなイメージのアメリカ製キット、普段やらない部品チェックをやってみた。

完璧にそろってました。疑ってすんません。
放熱板

放熱板は別に用意

付属の放熱板は使いません。今回はメーカー製10W機(TS-120V)に使われていた放熱板を用意しました。

RTTYのデューティー100%運用ではさらにクーリングファンが必要かも。
QAMP40C 基板加工

基板加工

四角の穴をあけて、FETを沈める形にします。
絶縁板と絶縁ブッシュ

絶縁板と絶縁ブッシュ

FETの取り付け方法変更により、絶縁が必要になります。
組み立てマニュアル

組み立てマニュアル

非常に丁寧なマニュアルで好印象。高校生レベルの英語で十分理解できるでしょう。

要所要所に動作説明もあって少しだけ回路の勉強にもなる、キットとしての理想の形と思います。
コアとエナメル線

コイルは自分で巻く

最大の難所?でもマニュアルはこれでもかというぐらい詳細な図解と説明文入り。

エナメル線の被覆が弱く、簡単にキズが入りますので慎重にゆるく巻かないとショートしていまいます。
QAMP40C 基板完成

基板完成

FETを除くすべてのパーツを取り付けました。いよいよ最終組み付けに入ります。
QAMP40C 動作テスト1

動作テスト1

リレーの60mAのみでアイドリング電流がまったく流れません。マニュアルでは消費電流トータルで250mAに設定せよとのこと。

FETだめっぽいですね。なんかミスったかな?

動作テスト2

コイル巻き直しとFET「STP16NF06」交換で10W出力を確認しました。FETはRSオンラインで入手出来ました。

入力側SWRが非常に高く、寄生発振の兆候もあるのでさらに要調整。組み立てキットですから配線間違い等がなければすんなり動いて欲しいところですが・・
寄生発振対策

寄生発振対策で

FETのゲートに直列に10オームを入れてみました。効果あり。
入力側ATT

入力側SWRの改善

AMPのゲインに多少の余裕があるので、ここは簡単に-2.58dBのアッテネータパッドを入れてみました。330Ω-15Ω-330Ωのπ型。

SWRは3.0→1.7に下がり、これで許容範囲内でしょう。入力1.2W→ATT通過後0.7W→AMP出力11Wとなりました。
QAMP40C 完成外観

完成外観

ケースはアルミ板2枚を合わせただけで手抜きです。動作が落ち着いてからもう少し考えたいと思います。
リニア申請 ブロック図

変更届

変更届に使用した接続図です。ファイナルの定格等は送信機本体とリニアアンプの両方を記入。わずか2日で審査完了。TSS保証認定は不要でした。

・名称2SC1957 個数1 電圧12V 出力1W
・名称STP16NF06 個数2 電圧13.5V 出力10W


安定化電源

PS-20とEP-350

「PS-20」と「EP-350」

いつも使っている電源をご紹介。10W運用には4Aクラスの電源が必要ですね。

トリオ「PS-20」とアルインコ「EP-350」、とても古いものですが、壊れないのでずっと使っています。